千葉県公立高等学校事務長会

平成20年度 事務長研修会



  日時 平成20年8月4日(月) 
  場所 ホテルポートプラザちば
演題 〜元日本初民間人校長の体験〜  資料
       前東京都立つばさ総合高等学校長 山上 隆男 氏
     講師 経営コンサルタント


1 民間人校長が痛感した学校社会の特徴点
(1)校長の教育権限は広いが、経営権限に制約が多い。
(2)まったく違う人事給与制度、人事異動制度。
(3)学校は鍋蓋組織で学年・分掌のマトリックス組織運営。
(4)一般教員は職階のない平等社会ー組織感覚が薄弱。個人活動優先傾向、役割の全員分担、多数決論理等。
(5)研究熱心な高学歴・高能力集団でありながら、業務の質の幅が超広い。
(6)業務効率化の遅れ(紙とハンコ、ICT化&形式知化の遅れ)
(7)活動成果を映す鏡(生徒)が目の前にいる。
2 学校社会にない経営手法の導入とその評価
(1)組織力
@組織連携は向上。開校当初は組織体制は強化されたが、以降は一体感が弱体化。
A報連相(報告、連絡、相談)は習慣化不調。
B意識のばらつきは大きい。
(2)モラル・モラールの高い専門集団
@内界志向と経験主義の意識打破は困難。(危機感薄弱)
A人事異動がネック。
B校内研修の低参加率、OJT(人材育成の機能は不十分)
(3)継続的な改善
@分掌・学年主体の改善は不十分。
A教員用パソコン不足で活用不十分。
 3 事務長へ求める こと 
@教育事務の品質を向上する。(業務の改革と改善)
A事務と教員との間にある距離感を払拭する。
B企画・改善型業務志向の強化。(良いことは取り入れる)
C事務職員の教育への積極的関与・参画。
Dコミュニケーションの充実と人材育成、活性化。
E業務の標準化で暗黙知を形式知へ。
U 学校安全について 資料
千葉県教育庁教育振興部学校安全保健課 指導主事 高梨 正巳 氏
V 研修報告
〜平成19年度事務職員研修〜
千葉県立成東高等学校  事務長 千葉 節子
・ 1月に茨城県つくば市の独立行政法人教員研修センターで実施された事務職員研修について報告がありました。
平成

 

平成20年度公立学校事務長研修会が、ホテルポートプラザちばで154名の参加のもと開催されました。
 主催者として、和田企画管理部参事兼教育総務課長から御挨拶をいただき、その後今回の研修の中心となる前東京都立つばさ総合高等学校長 山上隆男氏の講演、休憩を挟み、高梨正巳学校安全保健課指導主事から学校安全についてと題し講演をいただきました。また、千葉節子成東高校事務長から1月に独立行政法人教員研修センターで実施された事務職員研修について報告がありました。
特に、今回の研修会では、全国で初めて企業から公立高校の校長となった山上隆男氏がその5年間の経験を資料を基に説明してくださいました。その内容は高校改革全般に及びました。詳細は次の通りです。



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