千葉県公立高等学校事務長会

20年度 研究協議会並びに総会



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H20.5.2実施

◆ 講演 -国の教育施策-  〜その動向について〜

● 千葉県教育委員会教育次長  榎本 剛

・教育を取り巻く3つの課題は、1つが地方分権、2つめが規制改革、3つ目が歳出削減です。この3つの話は必ずしも教育だけをテーマにしたものではないが、そうした話と教育改革は常に連動して結びついています。その中で、ここに上げたような改革がらみの話が起きているというのが今の現状です。
・上記の地方分権と歳出削減がセットになると、地方の自由にしてもいいがお金は減りますよとなり、現場は大変になるわけです。規制改革は、昔は規制緩和といいましたが、この頃は規制緩和ではなく規制改革といいます。規制には、緩めるものもあれば、反対に強化するものもあるということで、両方合わせて規制改革と言うが、要するに市場原理の導入です。実際には規制改革と歳出削減が一緒になり、この3つが時々連合を組んで教育の世界に来ることが非常に増えてきています。この中で、教育の主体性と自律性を考えながら仕事をしなくてはいけないというところです。
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◆ 報告 -盗難等の防犯対策について-

● 千葉県公立学校事務長会 管理委員長  根本 晴久

盗難犯が.侵入対象物を物色する上で最も気にかけることは,
@人がいるか、
A人に見られないか、そして,
B入りやすいか、
C逃げやすいかであり,
「捕まらない」ことが最も重要なのである。現金が有るのか無いのか,多いか少ないかは二の次である。「現金などの対象物を置かないこと」が最も現実的で安価な対策であると言われるが、それで解決しないのは,学校は夜間に人がいない。道路などの周囲からも見られにくい。校地内に入りやすい。建物内に入りやすい校地内に駐車していても怪しまれない。そして逃げやすいからである。
また,学校のセキュリティーエリアは狭く、ほとんどの学校ではそのエリアが事務室や職員室などに限られていることも一つの要因と考えられる。その他,夜遅くに電気が点いていたとしても,職員が残業していると考えられ怪しまれないことがある。

犯行を未然に防ぐための対策として,
@「人の目による監視性の高い環境とすること」,
A「侵入防御性能の向上を図ること」,そして
B「防犯領域性の高い環境とすること」
が必要となる。安価で有効な対策は防犯カメラ(監視カメラ)である。生徒の安全確保に係る防犯カメラの設置場所としては、一般的には、見通しが困難な場所や死角となる場所にある門、建物の出入りロ付近、敷地境界、また、敷地内や建物内で人目が届かず死角となる場所等しているが,盗難等の侵入を防御する観点では,監視性の商い環境であることを認知させるため,防犯カメラが設置されていることを犯罪金両者に知らしめることが必要と考えられる。さらに設置する際には、設置場所周辺の夜間の照度の確保に留意する必要がある。
なお,設置あたってはパブリシティー権及び肖像権に配慮することが必要である。職員等へのコンセンサスが得られないような場合は,防犯カメラ設置の看板やダミーカメラの設置も効果が高い,40cmx10cmのプレートを設置したところ、近隣の高校2校に夜間窃盗犯が侵入したが本校は侵入されなかった。部室荒らしも看板貼付後1件も発生していない。
その他には、センサー付きライトやセンサー付きパトライトも効果が高い。校門等への落書きに対処するため、センサー付きパトライトを導入した学校では、その後の被害が発生していない。財政状況が厳しい折ではあるが、費用対効果を考えて視認性の確保による窃盗などの侵入犯対策をさらに考えていきたい。

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